FANDOM


暴れん坊将軍
ジャンル テレビドラマシリーズ
放送国 Flag of Japan 日本
制作局 テレビ朝日
出演者 松平健
ほか
外部リンク テレビ朝日 暴れん坊将軍
吉宗評判記 暴れん坊将軍(通称:I)
放送時間
放送期間 1978年1月7日 - 1982年5月1日
暴れん坊将軍II
放送時間
放送期間 1983年3月5日 - 1987年3月7日
暴れん坊将軍III
放送時間
放送期間 1988年1月9日 - 1990年9月29日
暴れん坊将軍IV
放送時間
放送期間 1991年4月6日 - 1992年9月26日
暴れん坊将軍V
放送時間
放送期間 1993年4月3日 - 1994年3月26日
暴れん坊将軍VI
放送時間
放送期間 1994年10月8日 - 1996年1月20日
暴れん坊将軍VII
放送時間
放送期間 1996年7月13日 - 1997年1月25日
暴れん坊将軍VIII
放送時間
放送期間 1997年7月12日 - 1998年3月7日
暴れん坊将軍(通称:IX)
放送時間
放送期間 1998年11月7日 - 1999年9月30日
暴れん坊将軍(通称:X、第十部)
放送時間
放送期間 2000年3月30日 - 2000年9月14日
暴れん坊将軍 800回新春スペシャル
放送時間
放送期間 2001年1月11日
暴れん坊将軍(通称:XI)
放送時間
放送期間 2001年7月5日 - 2001年12月17日
暴れん坊将軍(通称:XII)
放送時間 54分
放送期間 2002年7月8日 - 2002年9月9日
暴れん坊将軍 最終回スペシャル
放送時間
放送期間 2003年4月7日
暴れん坊将軍 春のスペシャル 「将軍生母襲撃! 一途な恋に生きる女」
放送時間
放送期間 2004年3月29日
ドラマスペシャル 暴れん坊将軍
放送時間
放送期間 2008年12月29日

特記事項:
シリーズである。
  
ファイル:MegumiLantern.jpg

暴れん坊将軍』(あばれんぼうしょうぐん)は、テレビ朝日をキーステーションにANN系列1978年昭和53年)から2002年平成14年)にかけてレギュラー放映された東映制作の時代劇シリーズである。主演はシリーズを通して松平健。舞台版も上演されている。

概要 編集

シリーズ12作と最終回スペシャル・復活スペシャル・2008年末のスペシャルの3本を合わせた放映回数は計832回と、同じ俳優が演じた単一ドラマとしては大川橋蔵の『銭形平次』888回に次ぐ長寿番組である。レギュラー放送は終了して久しいが、地上波やCS放送[1]などで頻繁に再放送が実施されていることもあり、今も知名度は衰えていない。

ナレーターはシリーズを通して若山弦蔵が担当している。

作品の内容 編集

江戸幕府の八代将軍・徳川吉宗が、町火消『め組』に居候する貧乏旗本の三男坊・徳田新之助に姿を変え、市井(しせい)へ出て江戸町民と交流しながら、世にはびこる悪を斬る勧善懲悪ものである。

基本ストーリー 編集

物語は、連夜発生している辻斬りや盗賊団による凶悪事件をはじめ、塩や米などの買占め・卸値吊り上げによる小売価格高騰や偽小判の流通、さらには公儀発注の公共工事を巡る汚職の疑いなど、江戸や諸藩における諸問題について、南町奉行大岡忠相や高級幕臣(この高級幕臣が黒幕であることが多い)などから報告を受けた吉宗が、事態の深刻さに憂慮することから始まる。市井に出た吉宗は善人が不良浪人に襲われている現場に遭遇し、自慢の腕前で撃退することが定番となっているが、このシーンはストーリーの中心となる人物と知り合うきっかけにとどまらず、「邪魔に入った取るに足らない貧乏旗本」が後に「実は八代将軍・徳川吉宗だった」という、このドラマの特徴ともいうべきカタルシスを得るための重要な役割を果たすこととなる。吉宗の太刀筋に恐れをなした不良浪人たちは現場から逃走することとなるが、「尾行せよ」との命令が下ることを予想している御庭番は、吉宗の目配せを受けて後を追って走り去る。不良浪人たちは、周囲に十分な注意を払わぬまま黒幕の屋敷に逃げ込むため、尾行してきた御庭番にまんまと目撃されるという大失態を犯し、序盤早々から黒幕の目星がつくこともしばしばである。また、回によっては波止場で待つ黒幕が不良浪人の口を封じて船で逃亡することもあり、遺留品などをもとに地道な捜査を余儀なくされることもある。騒動沙汰の被害者に「襲われた理由に心当たりはないか」「差し支えなければ事情を話してもらえないか」などと身の上話を聞き出し、不幸な境遇を知った吉宗は、め組の頭や若い衆をはじめ、南町奉行・大岡忠相、公儀御様御用(後に浪人)・山田朝右衛門、吉宗の母・お由利の方らと問題解決に向けて協力することとなる。

脇役の活躍 編集

め組編集

め組は、徳田新之助に姿を変えた吉宗が、身分を隠して城下の人々と触れ合うための拠点として出入りしているのが江戸の町火消である。権力の頂点に君臨する吉宗がその重責から解き放たれ、心安らぐひと時を過ごせる憩いの場所でもある。さっぱりした気性で曲ったことが大嫌いな江戸っ子肌の頭を筆頭に、まとまった組織力を武器にして吉宗とともに悪事に立ち向かう姿が心強い。吉宗の正体を知っているのは歴代の頭に限られており、おかみさんや若い衆、二代目頭・長次郎の姉などは、新さんのことを慕いながらも“仕官の道も探さずブラブラ遊び呆けている気楽な三男坊”[2]と信じ込んでいる[3]。このため、「まったく、上様は一体何を考えてんだか」「新さんは偉いお役目とは縁がなくて気楽でいいねぇ」「こら、新の字!あんた居候の分際で真昼間からタダ酒飲んで図々しいったらありゃしないね!」などと吉宗の目の前で言いたい放題自由奔放な態度を炸裂させるため、これに困り果てて苦し紛れにお茶目な表情をする吉宗と、板挟みになって慌てふためきながら事態を収拾する頭の姿は、このドラマの名物シーンとして定着している。このパターンは、シリーズX(通称)での大岡忠相とその姪子にも受け継がれており、大岡邸などにおいて、いつもの癖で大岡よりも上座に座ったり、大岡のことを呼び捨てにする吉宗を「不良旗本」と決め付け、「徳田殿、少しは自分の身分を弁えたらどうですか」「そんなことをされては叔父の出世に響きます」などとストレートに苦言を呈するため、気まずい空気が流れて側近である大岡はめ組の頭以上に頭を抱えている。劇の序盤では、なごやかな一日の始まりを演出するためのめ組であるが、口封じに狙われている人物を保護したり、凶悪事件を警戒しての夜回り、若い衆たちを動員しての情報収集活動、さらには、事件の手掛かりとなる重要情報が得られたりと、悪事に挑む吉宗にとって無くてはならない存在となっている。なお、史実によれば、め組は享保5年(1720年)に徳川吉宗が設置した町火消47組(後に48組)のひとつであり、現在でいうところの消防団にあたる。このほか、火消には、飯田橋、市ヶ谷、お茶の水、麹町の4か所に設置された公儀直轄の「定火消(じょうびけし)」、江戸城や各藩の江戸屋敷を火事から守るために組織された「大名火消」などがあり、これらは現在の消防署の礎となる組織である。このドラマでは、火事場において、め組と定火消(定火消の大役を利用して陰で火付け盗賊を働く悪役として登場)が管轄などをめぐってたびたび対立し、消火作業そっちのけで喧嘩を始めるなどの場面があるが、これらは「火事と喧嘩は江戸の華」といわれる史実を巧みに表現したものである。

御庭番編集

このドラマでは、脇役でありながら事件の解決には欠かせない御庭番の活躍も見所のひとつである。公儀御庭番は、吉宗が紀州から連れてきた隠密御用の紀州忍者のほか、江戸城の裏門や大奥の警護にあたる伊賀忍者、大手三門の守備を行う甲賀忍者などで構成されている。忍びの者たちは、天正10年、本能寺の変で危機に陥った徳川家康を救った初代服部半蔵以来、公儀御庭番として忠節に励んできたという設定になっており、このドラマで活躍する御庭番は、元紀州藩主の吉宗が代々自分の家に仕え信用のある家柄から登用した男女二人の忍びで組織されている。吉宗の近辺に常に待機しており、市井をブラつく吉宗の警護はもちろん、吉宗直々の命により、悪事の証拠を掴むための諜報活動や事件の鍵を握る人物の身辺警護などを行う。その存在を知る者は、爺や大岡といった超側近に限られており、め組の頭などとも接触することはほとんどないが、吉宗評判記の第2話で投げ文を「忍びの者からだ」と説明して以降、御庭番とめ組みが画面に登場することが何度かあった。IV第64話では、初代組頭の辰五郎が吉宗に対し「先ほど(御庭番の)才三さんと会いましてね」という会話を交わしていることから、接触は少ないものの組頭もその存在を認識しているものと考えられるが、二代目組頭の長次郎からはこのような場面は確認されていない。町中では町人や行商人に、屋敷に潜入する際は忍びの格好という具合にその場の状況に応じた装いで活動する。そのほか、二人の御庭番が夫婦という設定で貧乏長屋に住み込んで内情を探ったりするほか、賭場の博打打ちや問屋で働く用人、大商の番頭や手代、飴売り商人、女中奉公の娘、さらには大奥に潜入したりと様々な身分になりすまして潜入捜査を行うこともある。屋敷の屋根裏や床下から内情を探る場面では勘の鋭い黒幕に気付かれて槍や刀で突かれる時代劇お決まりのシーンもあり、不覚にもかすり傷を負う場合があるが、卓越した身体能力と超一流の武術を心得ている御庭番が捕縛されたり命を落とすことはまずない。物語が進行する中で視聴者もこうした特長に気付いているため、善人が危うくなる場面やクライマックスシーンに御庭番が登場することで、安心感はもとより壮快感さえ覚える心理的効果が得られる。もっとも、吉宗ほどの剣豪ならばクライマックスシーンも一人で十分ではないかとも考えられるが、回によっては、戦いに専念する吉宗に向け、死角から鉄砲などで殺害しようと試みた悪党を危機一髪のところで押さえたり、自ら盾となり負傷する場面(Ⅱ第27話)も見受けられることから、やはりなくてはならない存在といえよう。また、吉宗自身も、諜報活動で失敗し切腹しようとした御庭番を戒め、「お前の腕を見込んでいる」「人は失敗を重ねてこそ成長できる」「この吉宗が仕事に完全無欠な人間だけを望んでいると思っているのか」「これからも頼むぞ」などと愛情を込めて接することもあり、単なる上下関係ではない強い絆で結ばれている。このように、厳しい規律のもと忠誠心の限りを尽くし、命を捧げることも惜しまない誠実で礼儀正しい姿がこのドラマにおける御庭番の魅力たる所以である。高島礼子が御庭番役で芸能界デビューを果たし、女優の登竜門として注目され続けたことからも、時代劇界において重要な役柄であったことがうかがい知れる。

これら実直な役柄を逆手にとり、お茶目なシーン(旅先で旅芸人一座に飛び入り参加した吉宗を見て「今日の上様、少々はしゃぎ過ぎでは?」「有馬様(爺)がお知りになったら腰を抜かすだろうなぁ」とニヤニヤしながら私語を交わす)や御庭番にスポットをあてた作品も少なからずある。タイトル中に御庭番が入った作品として「お庭番非情!」「あわれ、女お庭番」「吉宗狙撃!消えたお庭番」「庭番慕情、禁じられた恋の笛!」「お庭番を愛した女」「女お庭番の涙 怪盗夜がらすの正体は?」「吉宗を愛した女お庭番!断崖に消えた恋」「危機一髪!お庭番の禁じられた恋」など恋沙汰ものが多い。これは、陰に生きる公儀隠密を作品の主体とした場合、対する題材は人間らしさを表現しやすいものでないと魅力ある作品として成立しにくいためと考えられる。

シリーズIX(通称)第34話「女お庭番の涙 怪盗夜がらすの正体は?」は、御庭番の人間らしさを大胆に描写した作品として知られているため、一例としてその内容を紹介する。

「夜がらす」と名乗る盗賊一味が江戸の町を荒らして回っているなか、夜回りを行っていた「め組」の長次郎は、一味が薬種問屋に押し入っているところに遭遇し、捕縛しようと駆け付けた南町与力・大村市之進が斬られる現場を目撃する。事件の概要について忠相から報告を受け、殺害に使用された刃物を手に取り吟味した吉宗は、その特殊な形状から忍具ではないかと考え、御庭番を近くに呼んで意見させたところ、驚くことに御庭番と同じ流派の忍者が扱う武器であることが判明する。
そんな中、御庭番は、紀州で共に武芸を学んだ二人と偶然にも再会する。夫婦となって江戸に暮らす二人は、吉宗が将軍に就任する際に随行する予定であった御庭番の中から、紀州藩のために残した「吉宗お墨付きの御庭番」という設定。吉宗の将軍就任に伴い、二人とは違う人生を歩むこととなった御庭番は、普段は決してみせることのない豊かな表情やタメ語を使ってお互いの近況や昔話(実はあんたに惚れていたとか、お前は泣き虫だったなど)で盛り上がり、さらには子どもの誕生を待ちわびる二人に温かい祝福の言葉をかけるなど、彼らの人間らしい一面がいきいきと描かれている。
報告を受けた吉宗は、紀州で共に過ごしたよき時代に思いをはせる一方、紀州藩の騒動に巻き込まれ、命からがら江戸に逃げのびた苦い経験から自分に恨みを抱いていることなど、二人を苦しめた原因が自らの不徳の致すところと知り心を痛める。いたたまれなくなった吉宗は、無理やり用事を作って男の働く店に貧乏旗本として尋ね、男と交流するが、盗賊一味のひとりが負っていると推察される傷の特徴と酷似した怪我を負っていることに気付く。男を中心に捜査を進めた結果、案の定、二人が盗賊団の一味に加担している疑いが浮上することとなる。
大岡邸にて吉宗と忠相が悪事の全貌について総括するなか、その事実を受け入れられない女御庭番は、取り乱しながら二人の無実を主張し、耐え切れず中庭に飛び出して泣き崩れてしまう。吉宗の御前にも拘わらず、私情を挟み、公儀隠密としてあるまじき奇行・言動の数々を行った女御庭番に対し、男御庭番は、公儀御庭番としての心得を説き厳しく戒めるも、吉宗は「よい。思い切り泣かせてやれ。」と、咎めることなく慈悲深さを示す。
自らの不徳により、やむなく悪事に手を染めることとなった二人の事情を憂い、自責の念に駆られた吉宗は、御庭番に「何なら『吉宗自ら直接詫びたい』と申していたと伝えても構わん」と、自らの強い想いを託し二人の更生を図る。御庭番が吉宗から託された想い伝え、以前訪ねてきた侍の正体を知った男は足を洗うことを決意するが、口封じのため無残にも斬られてしまう。
駆けつけた吉宗に抱きかかえられた男は、虫の息で自ら犯した罪の許しを乞い、これに応じた吉宗も自身の不徳を詫びたそのとき、静かに命のともし火を消す。御庭番は、大声で男の名前を口にして泣き叫び、悔しさを爆発させる。黒幕の屋敷では、盗賊団の解散により完全犯罪の成立を確信した黒幕が祝いの宴を設けていた。男を始末したことを「夜がらすは落ちた」などと例え、酒を飲みながらふてぶてしく笑うその背後から「烏は落ちたが、鷹が舞い戻ったぞ」という洒落を効かせた台詞で注意を引く。御庭番は吉宗とともに次々と手下を斬りつけ、最後は仇討ちを兼ねた形で成敗する。男の亡骸は故郷の紀州でよく遊んだ川に似た川(と吉宗が言っていた)沿いに手厚く葬られ、御庭番らとともに手を合わせるなか、吉宗は「今頃は故郷の紀州にも咲き乱れているであろう」と男が好きだった花を手向ける。ここで『この後、吉宗は、紀州藩主に対し、毎年、命日の日に墓前に手を合わせるよう命じた。』とのナレーションで締められる。

クライマックスシーン 編集

最後は黒幕の屋敷などに乗り込み悪を成敗する。早まった善人が黒幕の屋敷に乗り込み斬られたところに吉宗が駆けつける場合もある。黒幕の悪党ぶりと吉宗の怒りを増幅させる効果が得られるこのパターンは、痛快時代劇を売りとするこのドラマでは多用される傾向にある。斬られた者のほとんどは瀕死の状態で、助かることは少ない。斬られる場所は黒幕の屋敷ばかりとは限らず、他の場所で襲撃され吉宗が看取ることもある。このとき、松平健のシングル「夢灯り」「ぬくもり」などが流れると、懐手(和服を着たとき手を袖から出さずに懐に入れていること)などで黒幕の屋敷に向かうシーンへと切り替わる。

吉宗の登場編集

吉宗が乗り込むシーンは、劇終盤の夜間、黒幕の屋敷などで悪事の談合や出世祝いなどと称した宴席が設けられている中、「次期若年寄の座はこの儂に決まったも同然じゃ」「○○屋(悪徳商人)、儂が勘定奉行に出世したらおぬしを江戸一番の大金持ちにしてやるぞ」「○○(善人)も哀れな男よのう。今頃は三途の川。案ずるには及ばん」など、黒幕の不謹慎な発言によってふてぶてしい盛り上がりが最高潮に達したところで、「その悪事、許すわけにはいかぬな」「罪なき民の生き血を吸う悪党ども」「その企み、果たして上手くゆくかな?」「貴様らの悪事も今宵限りだ」「その宴、この世の名残りの宴と知るがよい」「いくら小判が好きでも、あの世までは持っては行けまい」「これ以上、余の名を汚すことは許さん」「天が見逃しても、俺が見逃さん!」など、暗闇からエコーのかかった台詞で呼応して黒幕の注意を引き、障子を開けさせて中庭に誘い出すことが多い。そのほか、善人を斬りつけようとした悪人の手元にめがけ、「正義」と記された扇子を投げつけて動きを止めたり、稀に牡丹の花や偽小判、南蛮渡来の手投げ弾(導火線に火を点けた状態で投げ込むため、悪党たちは慌てふためくが、肝心の火薬は抜いてある。)などの自らの悪事の裏付けとなるような証拠物品を障子を破って投げ入れたりするほか、吉宗が能面などを被って口を封じたはずの善人に扮して驚かすパターンもある。

黒幕の例として以下のようなものがある。

  • 権力争いから幕政の中核に昇りつめようと企んだ高級幕臣(勘定奉行の地位を狙う大身旗本、老中職を狙う若年寄など少禄の譜代大名)
  • 私腹を肥やすことを目論んだ閑職の高級幕臣(番方)
  • 閑職に追われ私怨で復讐する大身旗本
  • 改革によって地位を追われ復権を図る元権力者の幕臣(医官など)
  • 各藩の実権掌握や私腹を肥やすことを目論んだ江戸留守居役の高級陪臣
  • 汚職贈賄側の悪徳商人

暗闇から懐手して現れた吉宗を見て、一部の悪徳商人や用人は「お前は徳田新之助」「貴様はこの前の浪人!」「この間邪魔をしたのはこいつです」などと黒幕に言いつける。黒幕は、自分を呼び捨てにしながら悪事の証拠を並べたてる吉宗に対し、「黙れ!だまれ!」などと腹を立てながら、「何者じゃ貴様!」「貴様、ただのネズミではなさそうだな」「浪人の分際で……。ここを誰の屋敷と心得ておる!」「何をほざくか、貧乏旗本!」「まるで上様のような口のきき方をしおって!」「はて、何処かで見た顔だが」などと高慢な態度をとる。これに対し吉宗は、「たわけ者!」「愚か者!」「うつけ者!」などと一喝したのち、黒幕を呼び捨てにしながら「余の顔を見忘れたか!」「主の顔を見忘れたか!」「余の顔をとくと見るがよい」「俺の顔を忘れた訳ではあるまいな」「お主、主(あるじ)について江戸城に登城・将軍に拝謁したことがあったであろう」などと、自らの顔をよく見ろといわんばかりの台詞を投げかけるほか、公儀発注の土木工事での札入れにかかる不祥事を嗅ぎまわる御側御用取次・田之倉孫兵衛(爺)の命を黒幕の作事奉行が狙う回(IV第65話)では、「お前の悪事、爺の孫兵衛によりすでに調べは付いているぞ」などと、自らが吉宗であることを示唆するような意味深な発言で悟らせる場合もある。

稀に、以下のように御庭番や大岡、爺などが一喝する場合もある。

御庭番が一喝する場合
「頭が高いぞ!御前に居られる御方が分からんか」「このお方をどなただと心得る!」「上様の御前である!」「この紋所が目に入らぬか!」「控えぃ、○○(黒幕の名前又は役職)!その御方は上様にあらせられるぞ!」(IV第58話、第65話、第72話) など。
大岡が一喝する場合
「上様の顔を見忘れたか!」「虚け者!この御方の顔を見忘れたか」 など。
横内正が演じていた時、一度、『水戸黄門』の渥美格之進役そのままに「こちらにおわす御方を何方と心得る!?」(IV第61話)と言ったことがある。
爺が一喝する場合
「控えぃ!上様であらせられるぞ」「この御方がどなたなのかまだ分からんのか」 など。

山田朝右衛門が殺陣に加わる場合、朝右衛門が、「皆の者、控えろ」と一喝する場合もある。

黒幕は「なにぃ、“余”じゃと?」と言いながらじっくりと顔を眺めると、江戸城での将軍謁見シーンが脳裏をかすめて吉宗と気付き、「…う、上様!!」などと驚きながら、手下と共に慌ててひれ伏す(稀にXI第15話のように吉宗と気付いてもひれ伏さず、いきなり反逆のこともある)。善人がいる場合は「…う、上様!?」と驚き、「ははぁ!! 畏れ入り奉りました!!」と観念する。黒幕はその場に、手下の者は中庭に降りてから土下座をすることが多い。この違いは、後ほど仁王立ちして吉宗よりも高い位置から刃向うことで、黒幕の悪党ぶりを効果的に際立たせるための演出である。このドラマでは、『水戸黄門』のように殺陣の途中で家紋入りの印籠などを見せて「身分を明示」する方法とは異なり、殺陣の前に問いただして「顔を思い出させる」パターンがほとんどである。水戸黄門の場合は上級の公家などを除いて葵の家紋の権威で万人を屈服させることが可能であるが、将軍の吉宗の顔を見知っているのは旗本直参か大名級の武士に限られることになる。家老級の武士に対してもこのパターンが用いられるが、現実に陪臣の家老が将軍の顔を見知っているかは時代考証上問題が残る。

回によっては、鋭い黒幕が吉宗の一喝前に気付く場合(時にはそれより前。初期はこのパターンが多い)や、幕府直轄の領地(天領)において将軍・吉宗であることを名乗って登場する場合のほか、悪人の側に吉宗の顔を知っている人物がいない場合もある。

悪人の反逆編集

ひれ伏す黒幕に対し、吉宗は、これまでに自ら見届けた証拠をもとに悪事の所業の数々を並べたて(「(黒幕本名)、その方、(役職名)の座にありながら御用商人と結託して私腹を肥やし、あまつさえ、不正を告発した(善人の犠牲者)を手先を用いて亡き者にするなど」等)、「悪事は明明白白のもとに曝されているぞ」「言い逃れはできまい」「もはや言い訳は無用」「断じて許し難い」「任命した余にも責任がある」などと総括したのち、「潔く腹を切れ!」「この場にて腹を切れ!」「武士の意地があるなら(残っているなら)潔く致せ!」「潔く法の裁きに服すが良い」「天に代わって成敗する」などと迫るが、ここで悪人たちは開き直って吉宗に刃向うため、殺陣となる。

悪人の開き直りの台詞には以下のようなパターンがある。

目の前の人物が吉宗ではないと開き直るパターン
「上様がこのような所に来られるはずがない」「恐れ多くも上様の名を騙る不届き者だ」「こ奴は上様ではない」「上様の顔を忘れた」「何が上様だ、こやつは偽将軍だ」など
反逆を口にするパターン
「上様とて構わぬ」「上様、お命頂戴致します」「お手向かい致しますぞ」「ここで死ねばただの狼藉者」「八代将軍もこれで終わりぞ」「何をほざくか吉宗。良い所に現れたものよ」「飛んで火に入る夏の虫とはこの事よのう」「吉宗の首を我が殿、宗春公に差し出せ」(黒幕が尾張藩関係者の場合)「もはやこれまで、かくなる上は……」「上様に取り付いた死神になりましょう」「腹を切るのは拙者ではなく、上様の方じゃ」「天下人を倒すは今ぞ」「上様が死ねば世の中が変わる」「たった今禄は返した」など
その他のパターン
「悪党らしく死に花を咲かせてくれるわ」「我ら幕閣(幕臣、幕客)あっての上様ではないか」「上様と太刀交えるは武門の誉れ」(登場回不詳、薩摩藩関係者に一例。吉宗は「参れ」と受けた)「そんな事をしては、こっちの身の破滅」「御役御免で一度は死んだ身」「そこまでばれているのなら、毒を食うは皿まで」「もはやこれまで、斬れ!斬れ!」「曲者だ、斬り捨てい!」など

殺陣編集

殺陣(たて/さつじん)はこの番組最大の見せ場である。殺陣は、メインテーマをアレンジしたBGM「4-43」(暴れん坊将軍ベストコレクションVol.1 Best of Soundtrack 第30曲目に収録)に乗って、概ね次の流れで展開される。二人の御庭番とともに3名で戦うことが基本となっているが、回によっては忠相やゲスト出演の侍らが参戦することもある。吉宗や忠相は峰打ち(刀背打ち)で、御庭番たちは忍者構えで普通に斬りつける。御庭番は柔術や拳打で敵を倒すこともある。

  • 黒幕の「曲者じゃ!出合え!出合え!」の呼集に、家臣たちが駆け付け、吉宗を取り囲む。吉宗は両方向から現れる黒幕の家臣を左、右の順で確認することが多い。
  • 黒幕が「こ奴、上様の名を騙る不届き者。斬れ!斬り捨てい!」「こ奴を屋敷から生かして帰すでない!」「こ奴を討ち取れ!」「**の屋敷と知って金を盗みに参った。斬り捨てい!」などと叫ぶと、家臣たちは一斉に太刀を抜いて吉宗に向って構える。懐手している場合、ここで袖から腕を抜く。
  • 吉宗は、無言で黒幕を睨みつけながら、(さや)から太刀を抜く。たまに「やむを得ん」「どこまでも腐りきった奴め」「名も無き女(被害者)よ。弔いの唄をきかせてやる」などと言う場合がある。
  • 峰打ちで応戦するため、太刀を肩の高さで立て構えた状態で返す。これと同時に「カチャ」という効果音、太刀の三つ葉葵が刻印されたハバキ部分がアップになり又は強調され、BGMが始まる。稀に、暗闇を背景に光り輝く太刀の剣先部分のアップが使用されることもある。
  • 最初に襲いかかってきた数名を倒したのち、廊下に上がり込んだ吉宗は、以降、数名との交戦を一単位として、これを何度か繰り返しながら、次のアクションとの間に黒幕に向かって進み寄る。手下の頭クラスの悪人も、この過程で斬られるケースが多い。画面構成は、手前に黒幕の肩などを一寸入れた「肩なめ」で撮られることが多い。
  • 他方で交戦する御庭番のシーンを何度か交えながら、途中、吉宗が黒幕をカッと睨みつけるシーンが挟まれ、徐々に追い詰めていく。
  • 家臣達は白足袋姿を装った祭足袋を着用。倒されても足裏のゴム底が放映されないようにカメラアングルでカバーしている。

成敗編集

手下が全滅し、追い詰められた黒幕は「おのれー!」などと叫びながら吉宗に斬りかかるが、太刀払いで簡単に退けられ(旗本の場合、攻勢に出たり数合持ち堪えることができる者もいる)、その迫力に圧倒されておどおどする。吉宗が厳しい表情で黒幕を睨みつけながら「成敗!」と一喝すると、この命を受けた二名の御庭番が斬りつけて黒幕が崩れ落ちる。黒幕一人の場合は御庭番が交差する形で二回斬りつけ、黒幕と手下の二名の場合は各一斬りで仕留めることが多い。御庭番は吉宗の元に戻って片膝をついて座礼し、吉宗は血を振り払って太刀を鞘(さや)に収め、「カキン」という効果音で完了する。納刀後しばらくの間、厳しい表情で遠くを見つめる吉宗を撮し続けるパターンが多い。また、善人がいる場合(稀に善人側に寝返った小悪党も)は、吉宗の元にかけ寄って「上様とはつゆ知らず、無礼の数々をお許し下さい!」などと言いながら土下座するパターンも少なくない。 成敗された黒幕達は、表向き、病気による急死や事件の責めを負っての切腹という形で処理される。黒幕達の家は取り潰しになる場合が多いが、一部の大名等は息子、兄弟、親戚に継がせる場合がある。

御庭番以外が成敗するケースとして、以下のような場合がある。

峰打ちで気絶させ、後に裁きを下すケース(Iの大半、III2話)
最初期は殺陣を成敗で締める様式が確立していなかったため、大半をこの方式が占める。殺陣終了後のナレーションで経緯が説明されることが多い。大半は切腹だが、死罪、遠島というパターンもある。謁見中に反撃に出て再び打ち伏せられる(後述「吉宗の裁き」参照)、裁きを待たずその夜のうちに切腹する、といったパターンもある。
吉宗自身が成敗するケース
初期作ではこのケースが目立つが、それ以外では、「特に許しがたい」「怒りがおさまらない」「救えなかった者との約束」というケースに限定されるようである。その際には「貴様だけは(断じて)許さん!」「〇〇(犠牲者)の恨み思い知れ!」などと叫ぶ。
戦闘に参加した侍や、黒幕に殺害された者の遺族が仇討ちの形で成敗するケース
武芸の心得が無い者が仇討ちする場合、義によって吉宗が助太刀し黒幕から太刀を奪って実行される事が多い。仇討後、「見事だ。仇討本懐、祝着に思うぞ」などと労いをかけることがある。変形として、吉宗の助太刀なく、仇討ちの形も取らず、落した太刀を拾っての衝動的行動として復讐を遂げることもある。
黒幕自ら切腹して果てるケース(II第111話、III54話、VI第44話)
比較的身分の高い者に多い。手下全滅後という往生際の悪さから、武士としての切腹というより自殺に近い。
その場で切腹を申しつけられるケース
I第67話など。場合によっては、山田朝右衛門が介錯役としてやってくることもある。
生かしたまま町奉行に捕縛させるケース
捕らえられるのは悪徳商人が多い。まれに悪徳商人にかつがれた旗本なども捕えられることがある。
叩き伏せられて屈服するケース
叩き伏せられて屈服、土下座する。裁きの結果は説明されないこともある。

吉宗の裁き編集

初期のシリーズにおいて、大名、直参の黒幕は戦闘シーンには登場せず、共犯者(悪徳商人、下級旗本、陪臣など)とその手下が全滅した後後日口実を設けて江戸城中に呼び出され、その場で処断の沙汰が下るケースもある。大抵は恐れ入って処分を受け入れるが、I第65話の佐久間主馬など、より身分の高い共犯者や忠相に助けを求めたケースもある。

パターンとしては、

いきなり叱責
いきなり叱責、糾弾される。場合によってはこの時黒幕が初めて吉宗の正体を知ることもある。
下賜品として事件関係の品を賜り叱責
初め功績を褒め、下賜品を賜り、悪人がそれを開けると事件に関係する物品であり、悪人が一瞬身を固くするのを契機として、吉宗が態度を一変、悪事を責め立て切腹の沙汰が下る、など。
政策を取り上げ賞賛した後悪事を暴く
はじめ黒幕の提案した政策を採用し、賞賛した後「一つだけ残念なことがある」などと言っておもむろに悪事を暴く。その後叱責となったり黒幕が逆上して吉宗に斬りかかり取り押さえられるなどのパターンがある。
遠回しに尋問の末悪事を暴く
奥歯に物の挟まったような言い方で遠回しに黒幕に犯行を自白、切腹するよう迫る。たいてい黒幕は自白せず白を切り、証人を突きつけられて吉宗に斬りかかり取り押さえられるなどの結末になる。その後、切腹するシーンまで描かれることもある。
吉宗が詰所に現れ黒幕を叱責
江戸城内における黒幕の詰所に吉宗が現れ、黒幕を叱責、改易や切腹を暗示して去る。黒幕が吉宗に斬りかかり、成敗されるパターンや往生際悪く忠相らに執成しを求めて叱責されるパターンもある。


などがある。

事件解決後 編集

悪が成敗された後のシーンは、江戸城内の庭園(または江戸の町中)で爺や忠相らと散策しながら、以下のような要素を含んだハッピー・エンドで締められることが多いが、悲しみが残るバッド・エンド、怪談物や彗星落下の話、吉原で遊び狂ったり二日酔いで苦しむオチまで、バラエティに富んだものになっている。

  • 救えなかった者を回想したり、改心して立ち直った者の近況を知り微笑む
  • 事件から浮かび上がった現行制度の問題点などを指摘し、再発防止の観点から改革の必要性を語り、陪席する忠相らとともに問題意識を共有し合う
  • 縁談話をする爺からお茶目な表情をして逃げる

回によっては悪党に捕えられた善人の救出過程を端折ったり善人のその後を吉宗と爺・忠相のやり取りだけで語るというお粗末な展開も多かった。また、このドラマでは、ストーリーの中心人物の女性が“徳田”に恋心を抱くという設定が多いが、最後には徳田が事もあろうに将軍・吉宗と明らかになってしまうため、その恋が成就することはない。このため、決して叶わぬ恋と知りながらも吉宗を想い続ける切ない姿やその複雑な胸の内について、以下のようなほろ苦い内容のナレーションで締められることも少なくない。

  • 去ってゆく吉宗に向って、千恵はいつまでも手を振り続けた。淡い恋を振り切り、武士の娘として生きるために。その、いじらしくも切ない娘心を誰よりも分かっている吉宗であった(VI第1話)。

主要登場人物 編集

幕府・武家関係 編集

徳川吉宗(徳田新之助)
江戸幕府第8代将軍。
  1. 史実では将軍就任時にはすでに奥方がいて、嫡男の徳川家重が誕生していたが、本作では未婚者になっている。その他の吉宗に関する史実については豆知識を参照されたい。
大岡忠相
南町奉行
お由利の方(浄円院
吉宗の生母。深川清涼庵で隠居している。
  1. 史実ではお由利の方は吉宗が将軍職に就く前に出家し、浄円院を名乗っている。そして、江戸城内にて庵を与えられていた。本作では、での生活を拒み、江戸の郊外に住んでいる。しかも、出家も在家得度もしていない。
徳川宗春
尾張藩第7代藩主。吉宗の反勢力としてたびたび登場。吉宗と真剣勝負をし斬られたこともある(命は助かった)。単に「尾張殿」と呼ばれることも多い。なお、宗春についてもいくつか史実と異なる設定がなされている。
  1. 吉宗よりも年上→実際は12歳も年下。(吉宗は1684年、宗春は1696年生)
  2. 官職が大納言→実際は権中納言
  3. 吉宗と将軍の座を争って敗れた→実際は争ったのは宗春の兄で前尾張藩主継友。宗春の「宗」は尾張藩主就任時に吉宗の名からもらっている。(最終登場となる第IXシリーズ最終回のナレーションおよび劇中では兄継友が将軍職を争った旨に訂正されている)
徳川宗直
紀州藩第6代藩主で吉宗の従兄弟にあたる。史実では吉宗よりも年上であるが、本作中では吉宗よりも年下のイメージで描かれている。主にスペシャルのとき登場したが、人物が登場せずに名前のみが話の流れの中で登場することもあった。悪人に踊らされて吉宗と敵対することもあった。演じる役者についてはシリーズを通して固定されなかった。第Iシリーズ第38話では森次晃嗣、第IIIシリーズでは小林芳宏佐久田修が演じた。第IXシリーズにおいては第26話では伊庭剛が演じ(伊庭が演じるのは第IVシリーズに続き2度目である)、第34話では名前のみの登場となった。後者では本人が登場して間がない時期に同人自身が非を働いたという設定がなされたためか、紀州藩主就任前の名である頼致が用いられた(ただし第26話においても頼致が藩主就任時に宗直に改名したことは史実のとおり語られている)。

なお、後述のとおり歴史上の実在人物が登場することは多い。その中には宗直同様複数回登場した人物も少なくない。前水戸藩水戸綱條、水戸藩主徳川宗堯、五代将軍徳川綱吉の養女竹姫薩摩藩島津継豊老中水野忠之などである。が、いずれも演じる役者についてはその都度キャスティングが異なり、固定されていなかった。

め組 編集

町火消しの1つ。吉宗が徳田新之助として居候している。協力者的な存在であるが、吉宗の正体を知るのは、め組の歴代頭のみ。

辰五郎
め組の初代頭、後に町火消肝煎、江戸町火消総元締となる。新門辰五郎がそのモデルと思われる。
おさい
辰五郎の妻。
長次郎
め組の二代目頭。
おぶん
長次郎の妻。
栄五郎
め組の三代目頭。お杏の兄。
お杏
栄五郎の妹。

シリーズ 編集

詳細は暴れん坊将軍のシリーズを参照

撮影場所 編集

  • OPでは浜を白い馬に乗って走る吉宗の映像が使われていることがある(富士山を背景にしていることもある)。なお撮影は海ではなく京都大沢池で行われた。
  • 劇中「江戸城」として登場する天守閣は国宝姫路城である。また、吉宗が弓の稽古を行う場面や鯉に餌を与える場面は、国宝彦根城玄宮園池畔で行われることもあり、このときは彦根城の天守閣が江戸城の一部として使用されている。なお、史実では吉宗の時代、江戸城に天守閣はない。
  • 二条城
  • 大覚寺(京都)
  • 御室仁和寺(京都)
  • 東映太秦映画村
  • 和歌山城
  • 根来寺(和歌山)

音楽 編集

オープニング曲 編集

  • I~VIII:暴れん坊将軍のテーマ 作曲:菊池俊輔
  • IX:「未来」作詞:大地土子 作曲:原譲二(北島三郎) 編曲:宮崎慎二 歌:北島三郎
  • X:オープニングなし
  • XI、XII:「輝」作詞:大地土子 作曲:大地土子 歌:北島三郎

エンディング曲 編集

  • I、II:「炎の男」作詞・作曲:原譲二(北島三郎) 編曲:池多孝春 歌:北島三郎
  • III、IV:「がまん坂」作詞・作曲:原譲二(北島三郎) 編曲:鈴木操 歌:北島三郎
  • V~VII:「男道」作詞・作曲:原譲二(北島三郎) 編曲:鈴木操 歌:北島三郎
  • VIII:「陽だまり人情」作詞・作曲:原譲二(北島三郎) 編曲:鈴木操 歌:北島三郎
  • IX:エンディングなし
  • X、800回SP:「未来」作詞:大地土子 作曲:原譲二(北島三郎) 編曲:宮崎慎二 歌:北島三郎
  • XI、XII:エンディングなし
  • 最終回SP、春のSP:「輝」作詞・作曲:大地土子 編曲:宮崎慎二 歌:北島三郎

挿入歌 編集

豆知識 編集

テンプレート:雑多な内容の箇条書き

ファイル:Imperial Palace Tokyo Well near Donjon base.jpg
  • 「新之助」の名は元服の際につけたものであるが、姓は「徳田」ではなく「得田」であった。これは吉宗が嫡子ではなく母の家柄も低かったため、幼時に家臣の得田家に養子に出されたことによるもの。
  • 新之助は独身で市中の女性に大変人気がある。また、将軍としての吉宗も妻を持っていない(史実とは違う)。
  • 市中の人々で新之助が吉宗であることを知っているのは山田朝右衛門とめ組の頭である辰五郎のみであり、後に頭となる長次郎、栄五郎も辰五郎に教えられてそれを知ることになった。
  • 辰五郎については、15代将軍徳川慶喜新門辰五郎と親しかったことに由来する。
  • 辰五郎がめ組の頭だった時代には、辰五郎を演じる北島三郎のスケジュールの都合で辰五郎が登場しない話もある。この場合は、上方(大阪)出張などの設定となっている。
  • 辰五郎は火消しになる前は大工をやっていた。まため組は江戸一番の町火消と言われている。
  • 御側御用取次役(加納五郎左衛門:加納久通)は幼少時代の教育係であり、のち吉宗に付き従い幕臣となる。吉宗に妻を持つようたびたび進言しており、史実でも子を残すために周囲が奮闘した事が記録に残っている。
  • 吉宗の市中へ出ることに反対している爺だが、時には自らも市中に出ることがある。め組とも面識があるが、徳田新之助の知り合いのご隠居(町人)とされているため、め組の人たちからは「ご隠居様」と呼ばれている。同じく爺の正体を知るものは歴代頭だけである。
  • 老中若年寄寺社奉行勘定奉行勘定吟味役北町奉行(南町奉行は大岡忠相なので悪役にはなり得ない。ただし第1シリーズ第1話は大岡忠相が南町奉行に任命前であり、前任者は悪党であった)・佐渡奉行長崎奉行関東郡代火付盗賊改方大番頭大目付・地方の(主に関東地方代官などの幕閣や幕府の役人たち(吉宗や忠相によって罷免された元役人(間部詮房など)も含む)を始め、旗本・旗本の用人与力商人医師大名(主に譜代大名・ただし、登場する藩は大抵実在しない架空の藩が多く、実在する藩は尾張・薩摩などごくわずかである)・大名の江戸・国家老・大名の兄弟や親戚・江戸留守居役・浪人僧侶大奥、時には公家などが悪人として登場する。ただ、悪人が盗賊団のみというケースもあり、そうしたケースでは、吉宗が正体を明かさないまま成敗に到ることもある。また、話によっては尾張藩徳川宗春がライバルとして登場する。
  • 身分の高いものは殺生をするべきではないとの考えから峰打ちにはしているものの、打たれた敵が頭等から血を流していることがある。悪の親玉は御庭番が止めを刺すが、吉宗が心底激怒した場合、敵(の刃)が眼前に迫っておりかつ御庭番が側にいない場合、腕が立ち御庭番でも危うい剣の達人の場合には自ら討つこともある。
  • 吉宗が使う剣法は将軍家御止め流「柳生新陰流」である。そのため目利きの剣士により太刀筋から将軍家関係者と見破られるときもある。柳生新陰流の特徴は無形の位にあり、無造作に刀をだらりと下げた一見隙だらけの構えからの自由な剣さばきを特色とする。
  • 統計によれば、1話あたり平均35人が上様に殴り倒されるという。831話までに上様に殴り倒された人数は約29,000人である。末期には一部本身の刀を用いて火花を散らすシーンや殺陣や成敗シーンにスローモーションを使うシーンも見られた。
  • スタッフがある雑誌の取材で、「これだけ幕府の重役を成敗しているのでは、市民にも家臣にも正体がバレるのではないか」と質問された事があった。これに対して、「その質問は聞かなかった事にしてほしい」との回答が返ってきたそうである。
  • 高島礼子が御庭番役で芸能界デビューを果たし、女優の登竜門として注目され続けた。この高島をはじめ、お庭番を演じるレギュラーが、レギュラー出演以前あるいは以後にゲスト出演することも多い。
  • IVシリーズ第61話の殺陣において、はね退けた悪党の太刀が手から飛んで壁に突き刺さり、当の悪党は得物を奪われた形で峰打ちされるという、吉宗の鋭い剣さばきを演出した珍しいシーンが見られた。

富士山をバックに海岸線を走るシーンは、静岡県静岡市清水区。画像処理ができなかったのか、松平健の背後右下に、 遠くの海岸そばの工場の煙突が映りこんでいた。 テンプレート:ネタバレ終了

周辺エピソード 編集

  • 松平が長年にわたり吉宗役を務めたため、「吉宗=松平健」というイメージが定着している。“歴史テストの『江戸幕府8代将軍、徳川吉宗の別名は( )将軍と呼ばれたか?』(正解は"米")という問題に思わず"暴れん坊"と書き入れてしまった生徒が居た”という笑い話もある。松平健自身も、暴れん坊将軍以外の露出が少なかったこの時期、チョンマゲはカツラではなく、本物説だったと言うエピソードもあった。また、以下のようにパロディ化されている。
  1. 藤沢とおるの漫画・GTO:主人公の鬼塚英吉が全国中学模試を受ける策略にはまり、その勉強のために、同僚の教師・冬月あずさに「徳川8代将軍は?」と問われて「ま、松平健...」と自信なさ気に答える(単行本6巻)。ドラマ版では「徳川8代将軍は松平健で、15代将軍はモックン大河ドラマ徳川慶喜』の主役)だ!」と自信満々に答えている。
  2. 秋本治の漫画・こちら葛飾区亀有公園前派出所:亀有に8代将軍吉宗が鷹狩りに来たという伝承に主人公の両津勘吉が「亀有に松平健が来ていたとは」と驚く(単行本117巻)。
  • ハワイでも、地上波テレビ局KIKU-TVが英語字幕付(タイトルはそのまま"Abarenbo Shogun")で放送したため、松平健日系人を中心とした地元住民にも"Shogun Yoshimune"として知られている。
  • 2004年に藤商事よりパチンコ台「CR暴れん坊将軍」がリリースされ全国のパチンコ店に設置された。2006年には第2弾となる「CR暴れん坊将軍2」が、2008年には第3弾となる「CR暴れん坊将軍3」が、また2010年には第4弾となる「CR新暴れん坊将軍 吉宗危機一髪」が、2011年には第5弾となる「CR新暴れん坊将軍 不死身の闇烏」がリリースされた。また、2007年には「パチスロ暴れん坊将軍」もリリースされている。
  • 2009年9月からは、SUNTORYとのタイアップ企画で「飲んで当てよ!!」キャンペーンが実施されていた。第1弾は、肉・米・魚の食材御三家1年分、第2弾は、ラーメン・蕎麦・饂飩・焼き蕎麦・パスタの天下5麺1年分が当たるプレゼントを展開。

関連項目 編集

外部リンク 編集

脚注 編集

  1. 2010年5月から時代劇専門チャンネルで第1シリーズからの放送が開始される。
  2. ゲストキャラとして登場した旗本が「せめて二百石の家柄から婿を迎えたい」というのに対し奥方が「徳田様くらいでちょうどいい」と切り返すラストシーンが描かれた回もあり、二百石以下の旗本として認識されていると思われる。ちなみに武家としての体面を保てる最低の格は百石とされる。
  3. 吉宗評判記の第3話で辰五郎がおさいに新さんの正体を明かしているのだが、おさいは全く信用しなかった。
  4. 松平健びっくり!仮面ライダー映画に暴れん坊将軍 ― スポニチ Sponichi Annex 芸能

なお、当番組でシリーズが終了した土曜時代劇の次番組は『プリズンホテル』(サタデードラマ)、同じく木曜時代劇の次番組は『いきなり!黄金伝説。』である。

Smallwikipedialogo.png このページには、クリエイティブ・コモンズでライセンスされたウィキペディアの記事が使用され、それをもとに編集がなされています。使用された記事は暴れん坊将軍にあり、その著作権者のリストはページの履歴に記録されています。